君のために歌う歌

『ねー、今日何するー』


『うーん、ゲーセン行こうよ!』


『いーねいーね!』



3人はあまり演技力がなく、かなりの棒読みだった。



と、そこへ、短ランと長ラン、パンチパーマとリーゼントにサングラスの絵に描いたようなヤンキーが現れた。



『おうおう、マブいねーちゃんやないかい。』


『おねいさん、ちょっと俺たちとお茶、しなーい?』


ヤンキー役の男子たちは、なかなかになりきっていて、コミカルだが本当にそういうヤンキーのようであった。




『何よあんたたち、離しなさいよ!』


ヤンキーは、棒読み3人を連れていこうとする。




『ちょっと待ったー!!!』



機械音のような、可愛い声が響いた。
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