ごめん、好きすぎて無理。






紗奈のことが好きだから、抱きたい。


でも、


紗奈のことが好きだから、怖い。









『………紗奈、焦ることじゃなくない…?

 もっと俺がしっかりしてから』


『陸、好きだよ…』




俺の言葉は紗奈の告白と、紗奈からのキスで遮られた。







そこからは俺の理性も崩壊したー…



俺も紗奈もお互いの熱を感じ、お互いに求め合ったー…









『陸、私、世界で一番幸せだよ…』



すべての事が終わって、色々と不安になっていた俺に、隣で横になっている紗奈がそう言った。



紗奈のその一言に、俺の方が幸せを感じた。








『紗奈、いつかさ…。
 俺がもっとしっかりした大人になったら、結婚しような?』





不思議と紗奈と体でも繋がったら、そんな恥ずかしくて照れ臭い言葉さえも簡単に言えた。




心も体も繋がって、紗奈の全部を手に入れた、そんな気がしたんだー…








『陸、今すぐ私は陸と結婚したい』





紗奈の体温が、紗奈の言葉が、紗奈の想いが、俺をどんどん幸せにしていくー…






俺たちはまた抱き合ったー…









でも、その代償は大きかったー…




















< 45 / 159 >

この作品をシェア

pagetop