ごめん、好きすぎて無理。





紗奈の受験が始まって一番体には気をつけないといけない時期に、紗奈の体に異変が起きた。







『……ごめん、陸…。
 なんか気持ち悪い…』



お昼も全然食事を取れてなさそうだった紗奈に購買で購入したパンを渡すも、紗奈は顔色が真っ青で。



俺の差し出したパンを見て、口元に手を置く。








『……大丈夫か?』




俺は何をしていいか分からなかったけど、とりあえず紗奈の背中を擦った。







『……ごめんね、陸……』





でも、俺は紗奈の体に触れて気付くー…







『紗奈、少し痩せた…?』



俺の言葉に紗奈は苦しそうに、でも口を開く。







『最近、食欲なくて…
 勉強のし過ぎかな…』



そう苦しそうに、でも俺を心配かけまいと無理して笑う紗奈が心配で。







『…なんか食べ物見るとすぐ気持ち悪くなって…
 それに頑張って食べてもすぐに戻して…なんか汚いね…ごめんね……』






食べ物を見ると気持ち悪い…

食べると戻す…




紗奈のその言葉達になんだか嫌な予感がした。







『………紗奈、あのさ…』



『陸、あのね…陸に話したいことがあって……』





紗奈のその言葉が更に俺の予感を的中させてるような気がして、紗奈の言葉が怖いと思った。









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