病むほど君に依存してる
 その微笑ましさに、思わず笑みが零れる。

 神代先輩の、こういう素直になれないところにも惹かれてお付き合いが続いているのか、天霧さんの包容力が人一倍あるのか……。

 なんにせよ、お互いがお互いを少しでもよく想っていないのなら、こんな微笑ましい雰囲気にはならないだろう。

 つまり、やっぱり2人は仲良しで、ラブラブだということかな。


「もう!なんでもいいから早く車を発進させてよっ」


 ……と言う神代先輩の頬は、やっぱり林檎みたいに赤い。照れ隠しかな。


「はい。じゃあ、発進させますね」


 天霧さんが、そんな神代先輩の強気な態度について何も言わないのは、きっと……神代先輩のことをちゃんと理解しているからなんだろうな。

 とにもかくにも、天霧さんに私の住所を告げると、「了解です」とふんわりと笑った。

 ゆっくりと動き出す車。神代先輩が最初に言っていたことを忠実に守っているらしい。


「……アレのことだけど、」


 ぽつり、神代先輩が言う。


「アレ?」

「アレよ、アレよ!瑠珂くん!」


 あ、ああ!そっか!2人の微笑ましさに癒されていたから、本題のことを忘れていた。
< 42 / 46 >

この作品をシェア

pagetop