モンスターハンター 〜天を廻りて戻る龍〜

第二話〜世界の全てが集う町〜

「といったもののどうすれば・・・」

だがソウタが悩むのは一瞬だった。

「腕から乗れそうだな・・・行くか!」

ガッ・・ガガッ

ダレン・モーランが近づいてきた。

「今だっ!!!」

大きな掛け声と共に思いっきり走った。

「ウォォォッオオ!!」

(いくぞ!!)

「うりゃァ!!」

無論のこと砂中に巻き込まれれば大変なことになる。

更に今は丸腰だ。最悪の場合、砂中に埋もれて死ぬかも知れない。

「だが、そんなことは今は関係ない!」

ソウタは恐怖を押し殺し飛び乗る。

-スタッ-

「ふー、あぶねぇー」

成功だ。そして甲殻をするりと登っていく。

「よし!取った!!」

「ソウタ!ありがとうよ!!!」

団長も、声だけだが参戦してくれている。

ゴォォォァァァアアアア!!!

ダレン・モーランの咆哮と共に体が揺れ動く。

「うおっ!落ちる!」

「ソウタ!飛べ!」

団長の声で落ち着いて、一旦体制を立て直す。

「いくぞ・・・せーのっせーでだ・・・」

流石にソウタも腰が引けたようだ。

「くそ!もうどうにでもなれぇぇぇ!!!」

そして、ソウタが飛んだ瞬間ダレン・モーランがくるりと回った。

「あぶねぇ!あとちょっと遅れていたらお陀仏だったぜ!」

程なくして着地したソウタは迎撃戦に移るため体制を直す。

「団長!俺は何をすればいい?」

「大砲を使え!玉は船尾にある!」

ソウタはすぐさま船尾に走る。

やっとダレン・モーランと戦える。

ワクワクしてつい笑ってしまう。

「絶対にバルバレは俺が救ってみせる!」
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