赤いエスプレッソをのせて
♪
私は時々、自分が病気なんじゃないだろうかと思うことがある。
別に、肩に妹が見えることを言ってるわけじゃなくって、たまにある、どうしようもない『衝動』のことだ。
この世界には、やっちゃマズいことが結構ある。
私が犯してしまった、『殺人』というのもそのひとつだ。
たとえ、どんなに幼い時のことであっても、それはやっちゃマズいこと。変わりはない。
だけど私は、時おりそのやっちゃマズいことをどうしてもどうしても、やりたくなってしまう時がある。
それは私のためじゃなく、妹の、千代のために。
前付き合っていた彼に、ぼそりと言った。
「死んでみてくれない?」
あの時の、あの男の驚き振りというか、情けなさは、今思い出しても噴飯ものだ。
いったいどこの世界に、スネ夫みたいな男が存在するって話だ。
バイト先で思い出してしまった時は、お客にヘンな目で見られたこともあったほどで。
ママ――っ、はないでしょ、ママ――っ、は。
私は時々、自分が病気なんじゃないだろうかと思うことがある。
別に、肩に妹が見えることを言ってるわけじゃなくって、たまにある、どうしようもない『衝動』のことだ。
この世界には、やっちゃマズいことが結構ある。
私が犯してしまった、『殺人』というのもそのひとつだ。
たとえ、どんなに幼い時のことであっても、それはやっちゃマズいこと。変わりはない。
だけど私は、時おりそのやっちゃマズいことをどうしてもどうしても、やりたくなってしまう時がある。
それは私のためじゃなく、妹の、千代のために。
前付き合っていた彼に、ぼそりと言った。
「死んでみてくれない?」
あの時の、あの男の驚き振りというか、情けなさは、今思い出しても噴飯ものだ。
いったいどこの世界に、スネ夫みたいな男が存在するって話だ。
バイト先で思い出してしまった時は、お客にヘンな目で見られたこともあったほどで。
ママ――っ、はないでしょ、ママ――っ、は。