赤いエスプレッソをのせて
「――治療……やめます、もう」

と、そして答えていた

ありなら、私自身の強さがあるのなら、賭けてみたかった。

私という、存在に。

仲代先生は少し椅子の上で背中を滑らせてだらけると、ゆるやかにうなずいた。

「わかりました。それでは黒井さん、アナタの治療は本日で終了、と通達しておきます。これまで、お疲れ様でした」
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