夜ー闇に隠された瞳の奥ー




「呼びました?」


成さんが来た。

本当に呼んだんだ。

「理事長!この上原さん、教師に向かって睨みあげてくるわ、なんやでもう退学ものなんです!」

なんだこの教師。

理由ちゃんとねぇじゃん。

「そうですか。では、去ってもらいましょう。」

成さんがそう言うと、おばさん先生は嬉しそうな顔をした。

私辞めんの?

まぁそれはそれでいいけどな。

「では、どうぞ。」

成さんはそう言って笑顔で教室の戸を開けた。

「ほ、ほら!上原さん!」

おばさん先生は嬉しそうに私を見る。

私はとぼとぼとドアに向かう。

「上原、来なくていい」

「「え?」」

成さんの言葉におばさん先生と私の声が重なった。

「去るのは、あなたです。」


成さんは笑顔でおばさん先生を見た。

「……え?り、理事長?」

「去ってください」

「え?」

「そんなしょーもない理由で。生徒が難しい問題を解けたら褒めてあげるのが教師ってもんでしょう。それに、こんな大学レベルの問題、私の学校では取り扱ってないのですが?」

成さんがそうペラペラと述べると、おばさん先生は悔しそうな顔をして教室を去っていった。

ばいなら〜。





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