私の仕事と結婚
やっぱり定時には仕事は終わらなかった。

定時から1時間ほど過ぎた所で、スマホが震える。

ラインが来たようだ。

-終わった。そっちへ向かってる。-

いつもながら簡単な文面だなって笑ってしまった。

「横山さん、今日はこの辺で上がります。」

「おお、食事にでも行くのか?彼氏によろしく。」

私は横山さんに頭を下げると、会社の外へ出た。

まだちょっと早いかな…ってきょろきょろしていると後ろから肩を叩かれた。

「早くない?」

私は典弘を見上げる。

「だってこの近くに来てから連絡したから。歩夢が早く終わってるといけないと思って、慌てて会社を出たから。」

「私は逃げないわよ。」

「本当に?」

思わず二人して笑った。
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