ジャスミン花
「ありがとうね」

嬉しそうに客はそぅ言った
私は頷く


注文していた食べ物が来て沢山の話をしていた


午後八時半
私達は店を出た

店を出てまた歌舞伎町を歩く


ふっと見上げた空

星も見えない…月は雲で隠れてた



客はいきなり
「ちょっと待ってて」

と言い出した

私はおどらきながらも頷く
一人歌舞伎町のマクドナルドの前に立っていた


10分位して
走りながら客は戻って来た


「何してたん-?」

「内緒ッ」

子供みたいに意地悪そうに笑った



子供みたいに…
いつか私が見たあの笑顔のように…



「何ッー?気になるゃんかぁ」

なんてじゃれあいながら話す

「後のお楽しみだねッ」

また子供みたいに笑う

「もぉー」
なんていいながら店へ歩き出す二人


店の前に着いた
ボーイは客に挨拶をする

入ると通路には女の子が並んでいた


ボーイは客を席へ案内した
私は控室に戻り、ドレスに着替えていた


着替えた後、片手に携帯と煙草を持って控室を後にした

携帯を店長に預けて客の元へ行った

「お待たせぇ〜」


ホールに出るとゆきの客が三組
フリーの客の団体が一組
フリーの客二組
私の客が二組だった


対して忙しくはない状態だった


ーーー
ねぇ…大好きだよ
いまでも…
幾ら時が流れようとも…
ーーー
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