未定


「やー、驚いたわ、こんな広い大学でよくあんたを見つけてきたもんだ」

「ほんとにね、柴犬だから鼻が効くんだよ」


柴犬だ。あのクリクリした目に、フサフサな茶髪の髪の毛。

そして、しっぽ....


「それにしてもイケメンだわ、高身長、そして誰にも負けないルックスの良さ、そして人懐っこさ。怖いわ。」

「ねぇ、からかわないでよね、」

「あんた、あんないい男振る気?」


今日会ったばっかで告白されて振る以外何があるっていうの


「もちろ....


「バカか?正気か?低脳か?生まれたての赤ちゃんか?」


「はい?」


「あんないい男、振るとか人生損よ、私にちょうだい」


「くれるもなにも私のものじゃないもん」


「花純、私はどっちでも応援するからっ」

「里美はいい子ね、けど、花純、私は付き合うべきだと思うわ、あんないい男逃したらこれから一生彼氏できないわよ。」


何言ってんの。。。


だいたいあいつ犬みたいな顔して絶対性格悪いし。
年上に敬語も使えないし、なんなのあのクリクリした目は!絶対奥になんか隠してる絶対隠してる。


だいたいなんで私なんかに告白してくるわけ。


「だいたいさー学年一イケメンが私に告白してくるわけ。」

「あんたが可愛いからに決まってんでしょ。」

「花純、2年生で一番可愛いって言われてるの知らないの?」

「なんだよ、それ、」

「ほんとばか。スタイルも顔もいいのに頭悪いし鈍感だし、第一女じゃない。」


え、まってまってー、んじゃ私なんなの?男かよ


「女です。一応付いてます。胸付いてます。」


「中身が男なのよね。ガサツってゆうかなんなの、あんた、マヌケなの?」


いやいや、日本語なってないから。


「まぁ、とりあえず、彼氏候補!なんだから様子見てみなさいよ。」



それから、蓮は毎日のように私に会いにくるようになった。



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