未定
「花純〜!!!!」
「っっっげ、」
来た。柴犬。。。
毎朝毎朝、私のところに会いに来ては、お尻に着いたご自慢の尻尾を振り回す。
「げってなんだよ。笑 今日も可愛いね、だいすき」
よくもまぁ、そんな大それたことを。。。
「ねぇ、君、それは好きな子に言うべきなんじゃない?」
「ん?だから言ってるじゃん。」
「だからー…私は君のお遊びに付き合ってる暇…」
「は?遊びじゃねぇし、つか俺の名前教えたよね、君って言うな」
「あっ、ごめん。蓮…じゃなくて!毎日こうやって会いに来られるとほら…」
痛いから。女子の視線が痛いから。
「なに?…なんだよ。迷惑?」
「そういうことじゃなくて…ほら…女の子に見られてる…」
ヒィィィィ…やめてよね。こ、こ、こ、怖いから。私、女はお化けより怖い存在だから…お化けも怖いんだけど…
「あぁ、そんなことか。ゴホンッ…何見てんのー?」
そう言うと私の肩を掴んでさっきからこっちを見ている女子軍団に大きい声で喋る蓮。
「な、な、なにしてんの、!!」
「だって、見てんだもん。」
これ以上私の敵増やさないでよ!
「授業遅れるよ?早く戻りな。」
「へーい、花純、お昼一緒に食べようね!」
そう言うと、手を振ってニコニコ帰っていく蓮。
「はぁ〜…まじ疲れた。」
毎日こんなことがあるんだと思うとほんとに耐えられない。
なんでよりによってあんなやつに付きまとわれなきゃいけないの
ま、その内飽きるでしょ♩