溺愛オフィス
……まさか、こんなことになってしまうなんて。
また後日、撮影ができるようになればいいけど、そうじゃなかったらどうなうなるのか。
良くない方向に想像して、私は唇を噛み締めた。
どうなるかはわからない。
けれど、今私がすべきことは、ここで片付けをして家に帰宅することじゃない。
「壮介君。ちょっとごめん。すぐ戻るから」
私は片付けをしていた手を止めると、スタジオを飛び出して。
「桜庭さんっ!」
自分の車に乗り込もうとしていた桜庭さんを呼び止めた。
「私も社長に説明します」
桜庭さんに歩み寄りながら願い出る。
けれど。
「必要ない」
バッサリと断られてしまった。
それでも、私は食い下がってみせる。