LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「煥先輩と師央くんは行くんですね? じゃあ、わたしも行きます。置いてけぼりはイヤです」
鈴蘭のピシャッとした口調は、どうも不機嫌に聞こえる。
「おい、もしかして、昨日、置いてけぼりにされたと思ってるのか?」
「べ、別に、そうじゃないですけどっ。ただ、えっと」
「言いたいことがあるなら、ハッキリ言え」
「あ、煥先輩、バイク乗れるんですね」
うつむいた鈴蘭に、少し呆れる。
「瑪都流《バァトル》は暴走族と呼ばれてるんだ。乗れて当然だろ?」
「知りません、そんなの! 実際に走ってるとこ、見たことないし。って、べ、別に興味あるわけじゃないけどっ」