LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
上から目線かよ、えらそうに。
そう思うのと。
恐れ多いお言葉を頂戴した。
そう思うのと。
2つの思いが、オレの中でぶつかり合った。
「ああ、これはすまないね。
見下しているわけではないんだ。
かしこまることはない。
若者は、大いに反抗しなさい」
また、読まれた。
海牙を横目に見る。
表情を消している。
オレと目が合って、かすかに微笑んだ。
オレは唇をなめた。
短く深呼吸して、低い声を放った。
「オレたちに話があると聞いた。
用件は何だ?」
平井は、ひとつ、うなずいた。
「お話ししよう。
まずは、自己紹介を続けさせてくれ」
「自己紹介?」