LONELY GUARDIAN―守り人は孤独と愛を歌う―
「あっきー、おれは今から残酷なこと言うよ。もし、この一枝が師央を軸にループしてるなら、その要因は、あっきーと鈴蘭ちゃんにもある。
師央って存在を生まないって選択肢もあるんだよ? でも、二人はそれを選ばない。だから、師央が生まれる。ループが続く。どうしてかな?」
理仁がオレを見る。朱い光を宿す、冷たいほど真剣な目。
オレは答えられない。
理仁は鈴蘭に視線を移した。
鈴蘭が理仁に答えた。
「挑戦するため。今度こそ必ず運命を変えたい、って。だって、わたしは二人を愛するから。その未来が訪れないなんて悲しすぎるから」
理仁は冷静に言った。
「でも、それがループを引き起こす。師央に何度もつらい思いをさせる」