あの頃のキミは
⑩人気者なキミ…
*絵麻side*

結局
数学の課題がなかなか終わらず…

その日は裕太兄とは、話す余裕がなかった。

次の日は部活だったし…
夕方に帰ると
裕太兄の姿はなかった。


「いってきまぁぁぁす…」

スッキリしない心。
重い足を引きずりながらエレベーターに乗る。

「…あれ?」

いつもなら扉が開くと
面白いくらいタイミングよく凪くんが乗ってるのに、今日はその姿がない。

…もう下にいるのかなぁ…?

とりあえず1ボタンを押して下へ向かう。



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