あの頃のキミは
8割ほど皿が空いた頃には
母さんはやっぱりベロベロに酔ってて(絵理さんも…)
空いた皿を片づけようとする絵麻と柴崎に
"片付けやるからいいわよ〜"とか言っている。
それ、全部片付けるの俺な…。
ハァーとため息が出る。
「絵麻も柴崎も、それ片付けるから置いておいていいよ」
「え、でもご馳走になったからこれくらいは…」
「もう時間も時間だし大丈夫。冬夜、柴崎送って行ってあげて」
なんだかんだ時計は21時を指そうとしていた。
明日も学校だ。
そこで2人とは解散したが、絵麻は"私はすぐそこだし、お母さんあんなだし一緒に片付けるよ!"と残ってくれた。
カチャカチャと手際よくお皿を洗っていく絵麻。
流されるまで暇なので意外にも手際のいい絵麻を眺めていると…
「…凪くん、今食器洗いは手際いいんだなって失礼な事思ってるでしょ…」
ジロリ、と絵麻に睨まれる。
あ、バレたか。
「食器くらい、私だって洗うよ!…料理は…まだ…全然だけど…」
むぅっとしながら、だんだんと語尾が小さくなっていく。
「料理はいつでも俺が教えてあげるよ。俺担当でもいいし…」
将来的に。
「担当…?」
絵麻がわからん…といった様子で皿をすすいでいく。
絵麻が水を止めると同時に「あ!」と何かを思い出したようにこちらを見た。
「今度…渚ちゃんのところに連れて行ってほしいんだけど…いいかな?」
「もちろん!あいつも喜ぶよ…ただし、体調おかしいな〜って思ったらちゃんと言う事」
「う、うん!ありがとう…なんか、凪くん…お母さんみたい…」
は?
「………」
ちゅっ…
「絵理さんとこんな事しないでしょ?」
ちょっとムッとしながら絵麻と目を合わせる。
絵麻が顔を赤くさせ、また魚みたいに口をパクパクさせている。
だから…そういのが駄目なんだって…
チラッとリビングにいる母親2人を確認すると
2人ともグースカ寝ている。
ため息をつきながらも、内心そのまま寝てればいいとも思っている。
「ちょ…過度な接触禁止って…みさちゃんも…」
赤くなりながらもムーッと唇に力を入れる絵麻。
「大丈夫、2人ともぐっすりだし。それに過度って…キスは入らないと思うけど…」
そう言って俺は、また絵麻に顔を近づける。
「…えーま、力抜いて…」
唇を指でなぞると…
観念したかのように口を開いたので、
「〜〜〜っ…なぎくっ…んんっ…」
そのまま塞いだ。
俺、大丈夫かな…あと2年も。
…これくらいは許してもらおう。
「はっ…ぁ…なぎくん…」
苦しそうに息を吸う絵麻。
顔は赤らみ、目がとろんとしている。
………いや、無理。まじで。
はぁーっ…
大きなため息がでる。
「今、どんな顔してるかわかってる?お願いだから、俺以外の前で絶対そんな顔しないで…」
「…凪くんがそうさせてるんじゃない…凪くんとしかこんな事…しないもん」
ボソボソとぼやきながら赤くなった頬を両手で包む。
そんな仕草が可愛くて、思わず抱きしめる。
あ〜、幸せすぎる…
今までどんなに我慢したことか…
そう思いながら腕時計を見ると、もう22時をまわるところだった。
「ぅわ、もう22時になる。…離れ難いけど…明日学校だし、あの2人そろそろ起こすか…」
「う、うん!そだね…」
口を開けながら寝ている母親たちを見て、苦笑いする。
「…俺、こんな大人にならないように気をつけるわ…」
「…私も…」
そう宣言して我慢できず2人で吹き出した。
母さんはやっぱりベロベロに酔ってて(絵理さんも…)
空いた皿を片づけようとする絵麻と柴崎に
"片付けやるからいいわよ〜"とか言っている。
それ、全部片付けるの俺な…。
ハァーとため息が出る。
「絵麻も柴崎も、それ片付けるから置いておいていいよ」
「え、でもご馳走になったからこれくらいは…」
「もう時間も時間だし大丈夫。冬夜、柴崎送って行ってあげて」
なんだかんだ時計は21時を指そうとしていた。
明日も学校だ。
そこで2人とは解散したが、絵麻は"私はすぐそこだし、お母さんあんなだし一緒に片付けるよ!"と残ってくれた。
カチャカチャと手際よくお皿を洗っていく絵麻。
流されるまで暇なので意外にも手際のいい絵麻を眺めていると…
「…凪くん、今食器洗いは手際いいんだなって失礼な事思ってるでしょ…」
ジロリ、と絵麻に睨まれる。
あ、バレたか。
「食器くらい、私だって洗うよ!…料理は…まだ…全然だけど…」
むぅっとしながら、だんだんと語尾が小さくなっていく。
「料理はいつでも俺が教えてあげるよ。俺担当でもいいし…」
将来的に。
「担当…?」
絵麻がわからん…といった様子で皿をすすいでいく。
絵麻が水を止めると同時に「あ!」と何かを思い出したようにこちらを見た。
「今度…渚ちゃんのところに連れて行ってほしいんだけど…いいかな?」
「もちろん!あいつも喜ぶよ…ただし、体調おかしいな〜って思ったらちゃんと言う事」
「う、うん!ありがとう…なんか、凪くん…お母さんみたい…」
は?
「………」
ちゅっ…
「絵理さんとこんな事しないでしょ?」
ちょっとムッとしながら絵麻と目を合わせる。
絵麻が顔を赤くさせ、また魚みたいに口をパクパクさせている。
だから…そういのが駄目なんだって…
チラッとリビングにいる母親2人を確認すると
2人ともグースカ寝ている。
ため息をつきながらも、内心そのまま寝てればいいとも思っている。
「ちょ…過度な接触禁止って…みさちゃんも…」
赤くなりながらもムーッと唇に力を入れる絵麻。
「大丈夫、2人ともぐっすりだし。それに過度って…キスは入らないと思うけど…」
そう言って俺は、また絵麻に顔を近づける。
「…えーま、力抜いて…」
唇を指でなぞると…
観念したかのように口を開いたので、
「〜〜〜っ…なぎくっ…んんっ…」
そのまま塞いだ。
俺、大丈夫かな…あと2年も。
…これくらいは許してもらおう。
「はっ…ぁ…なぎくん…」
苦しそうに息を吸う絵麻。
顔は赤らみ、目がとろんとしている。
………いや、無理。まじで。
はぁーっ…
大きなため息がでる。
「今、どんな顔してるかわかってる?お願いだから、俺以外の前で絶対そんな顔しないで…」
「…凪くんがそうさせてるんじゃない…凪くんとしかこんな事…しないもん」
ボソボソとぼやきながら赤くなった頬を両手で包む。
そんな仕草が可愛くて、思わず抱きしめる。
あ〜、幸せすぎる…
今までどんなに我慢したことか…
そう思いながら腕時計を見ると、もう22時をまわるところだった。
「ぅわ、もう22時になる。…離れ難いけど…明日学校だし、あの2人そろそろ起こすか…」
「う、うん!そだね…」
口を開けながら寝ている母親たちを見て、苦笑いする。
「…俺、こんな大人にならないように気をつけるわ…」
「…私も…」
そう宣言して我慢できず2人で吹き出した。