あの頃のキミは

地面を見ると、ケータイの充電器が転がっていた。

その飛んできた方向を見ると
そこには凪くんが立っていた。

「…ってぇ…なんだおめぇは…」

「ねぇ。その手、離してくれる?絵麻に触っていいの、俺だけなんだけど」

スタスタとこちらに近づいて、私と恭介先輩をベリッとはがす。

声は冷静だけど、凪くんの顔はめちゃめちゃ怖くて…自分よりも背の高い恭介先輩を睨み付けていた。



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