愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~
バスはまた動き始めて、体が揺れる。
次に降りる人がいてもまたバスに乗る人が来るからバスが混むことには変わらない。
「すいませーん、通りまーす」
後ろからまた人が前に向かってくる。
女子の先輩が通るときにバックがグイグイ私の腰に当たって痛い。
たしかに窮屈だけど、顔見知りの先輩が通るとなると怖い。
左手でスクールバックを、右手で手すりを掴む。
朝のバスだけでこんなに疲れることは初めてだ。
これから3年間バス通学だと考えるとため息しかつかなかった。