愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~
手の甲で涙を拭んだ。
誰かを好きになって…付き合いたいと思う気持ち、私にはまだまだ分からない。
でも、私と…っ、私と…圭太は…2人の世界が見えていたんだ。
憧れてたんだ。
きっと…本当はそれを望んでいたんだ。
2人だけの世界を、一緒に見ていたんだ。
他の誰よりもずっと、ずっと遠くの世界に踏み出して。
まるで、あの星空のように。
なんで…っ、なんで…っ…。
今気づいても、もういないのに。
もうあの頃には戻れないのに。
悲しくて、声にならない。