銀猫ー最強歌姫の再来ー
 2人とも、心理学を知っている筈なのに、無意識にそんな行動をとっているのが分からないのだろうか。 

 (これじゃあ、警戒してるのかしてないのか分かんない。)

 何故、奏雨に教えてくれなかったのだろうか。

 そうすれば、奏雨もその“何か”に対応する事ができると言うのに。

「ねぇ、さっきから何をそんなに警戒しているの?」

 奏雨は遂に我慢出来ず、聞いてみた。

 すると、奈都と陽樹は少し驚いた表情で奏雨を見つめた。

 だがすぐに、厳しい表情へと戻ってしまった。

「よく警戒していることが分かったね。僕達これでも自然にやってた方だと思うけどなぁ。」

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