銀猫ー最強歌姫の再来ー
「じゃあ一番後ろの席へ行ってくれ。」

「分かった。」

 奈都が指したのは一番後ろの窓側の席。

 奏雨はその席まで行き、一旦教室を見渡した。

 人数はざっと30人程だろうか。

 奏雨はそのまま座り、暫く黒板を眺めていた。

 そして、暖かい日差しに次第に眠くなり、そのまま寝てしまった。


 
「ーー!……四条!」

「…ん…?」

 怒鳴るような声に目覚め、チラリと時計を見ると今はもう二限目の始め。

 (私、休み時間までも寝てたのか…。)

 奏雨は呑気にそんな事を考え、伸びをする。

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