銀猫ー最強歌姫の再来ー

　ホワイトボードのペンを起き、しっかりと手に着いたチョークの粉を払う。

　そんな奏雨に、生徒達も奈都も驚いたように奏雨と黒板を交互に見ていた。


「先生、これでどうでしょうか…？」

「あ、あぁ。OKだ。もう席へ戻っていいぞ。」

　未だ唖然と黒板を見つめる奈都は、魂が抜けたような声でそう言った。

　奏雨は席についたが、また長い解答を黒板に書くのは嫌なので、奏雨は睡魔と戦いながらも、授業を終えた。


　　授業が終わり、凰華のメンバー意外の生徒が興味深々に奏雨のいる席へ寄ってくる。

　どうやらこのクラスは、皆仲が良さそうで、美男美女の集まりだ。

「あたし、後藤咲希ーｺﾞﾄｳ ｻｷー。えっと、奏雨ちゃんでいいかな？」