君と二人で奏でる音





そんなこんなで、家の前でうろうろしている時だ。






ガチャ








目の前のドアが、開いた。







私たち二人は一瞬動きを止めて、


チャンスはここしかない…




私は、家から出てきた人の方へと視線を向けた。









そこにいたのは……








「七海?

 なにやってんの。こんなところで。」







それは紛れもなく透本人。






意を決して、力強い目を透に向けた。








「あのね…!!」








ドクドクと鳴り止まない鼓動は、君にまで届いていそう。





抑えきれずに震える指先も、声も、

全部全部、君に伝わってしまいそうで…









拳をきゅっと握りしめて、



私は昨日一生懸命作った、手に握られたチョコレートと一緒に、






君に、想いを伝えた。









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