君と二人で奏でる音
間抜けな声は、私。
聞き間違いじゃないなら、透は今…
私に、“好き”って、言った…?
「本当?」
不安になって聞いてみると
「嘘で告白するわけないでしょ?」
って、おどけたように言われた。
嘘、嘘…信じられない……
けど、夢じゃ、ない……
「ねぇ七海」
透は私の体を離して、私と目を合わせる。
「…俺と、付き合ってよ」
透の顔はほんのり赤く染まっていて
なんだか私まで照れちゃう。
…返事は、とっくに決まってる。
「うん!」
勢いよく頷けば、透が私の手を握ってくれて。
その、あったかい掌の感触は、きっと一生忘れないって思った。