真っ赤なお伽話
煙草に火を点け紫煙を燻らせる真樹さん。
僕が口に煙草をくわえると火を点けてくれた。
「最近お仕事はどうなんですか?」
「んー。あたし自体はそんな忙しくなくて、相変わらずターゲットの動向の監視って感じ。ただ、戦闘部隊は結構ドンパチやってるみたいよ。こないだ源内が『めんどくさい、めんどくさい、めんどくさい・・・』って、日本刀ぶん回して、人ぶった切りながら愚痴溢してたしね。」
からからと、笑い声を上げながらぶっそうな事を言う。
源内 尖。浴衣に日本刀を携え、髪を片側だけ編み込みもう片方を極端に伸ばした奇抜な髪型に似合わぬ超童顔男。年は30の癖に顔同様に性格に妙に子供じみた所があるが、2つ名の「キリングホリック(殺人中毒)」に恥じない戦闘能力を持っている。
「で、あんたは実際学校どうなの?」
「なんか・・・荒唐無稽も良いところですよ。さっきも胸クソ悪いもの見てきた所でして・・・」
「あらあら、学校に荒唐無稽じゃないものなんてあるのかしら?道徳だの、総合だのくだらない物ばっかりやらせて。」
「作者の心を代弁してるかのようですね。」
「まぁ。」
そこで言葉を一端切り煙草を灰皿に押し付ける。口から煙を吹き出し言葉を続ける。
「精々、まともに卒業してこっち側の世界に漬からない事ね。」
その言葉を残し、謝礼の言葉すら残さず真樹さんは部屋を後にした。
「まともに卒業して・・・ね。それまで僕がまともに存在できるかですよ。」
自嘲気味に呟き、僕は布団に潜った。
次の日、僕と赤嶺さんといじめられっこの席に菊の花が飾ってあった。
僕が口に煙草をくわえると火を点けてくれた。
「最近お仕事はどうなんですか?」
「んー。あたし自体はそんな忙しくなくて、相変わらずターゲットの動向の監視って感じ。ただ、戦闘部隊は結構ドンパチやってるみたいよ。こないだ源内が『めんどくさい、めんどくさい、めんどくさい・・・』って、日本刀ぶん回して、人ぶった切りながら愚痴溢してたしね。」
からからと、笑い声を上げながらぶっそうな事を言う。
源内 尖。浴衣に日本刀を携え、髪を片側だけ編み込みもう片方を極端に伸ばした奇抜な髪型に似合わぬ超童顔男。年は30の癖に顔同様に性格に妙に子供じみた所があるが、2つ名の「キリングホリック(殺人中毒)」に恥じない戦闘能力を持っている。
「で、あんたは実際学校どうなの?」
「なんか・・・荒唐無稽も良いところですよ。さっきも胸クソ悪いもの見てきた所でして・・・」
「あらあら、学校に荒唐無稽じゃないものなんてあるのかしら?道徳だの、総合だのくだらない物ばっかりやらせて。」
「作者の心を代弁してるかのようですね。」
「まぁ。」
そこで言葉を一端切り煙草を灰皿に押し付ける。口から煙を吹き出し言葉を続ける。
「精々、まともに卒業してこっち側の世界に漬からない事ね。」
その言葉を残し、謝礼の言葉すら残さず真樹さんは部屋を後にした。
「まともに卒業して・・・ね。それまで僕がまともに存在できるかですよ。」
自嘲気味に呟き、僕は布団に潜った。
次の日、僕と赤嶺さんといじめられっこの席に菊の花が飾ってあった。