真っ赤なお伽話
菊の花が花瓶に一本指して机の上に置かれている。白装束を連想させるような花びらが机の上に何枚か散っていた。
昨日のギャル達がこちらをみて微笑み、クラスの人達はヒソヒソと話をしている。
クラスを見回してみるが赤嶺さんといじめられっこはまだ来てないようだった。僕は当たり前のように花瓶を静かに赤嶺さんの机に移し座った。
「な・・・」
ギャル達が驚いたようにこちらを見ているが、僕は無視を決め込み席に座りいつも通り何を考えるでもなく窓からグラウンドを眺めた。
もしかしたら、僕までイジメの対象となったのだろうか?いや、もしかしなくても確実にそうだろう。別に僕としては菊の花が置いてあったところで何も思わないが赤嶺さんと、いじめられっこはひどく傷つくだろう。しかも、赤嶺さんに至っては2つだ。
そんな事を考えてると視界の隅で赤嶺さんが菊の花を前に立ち尽くしてるのが見えた。
「え、英吉くん・・・な、なんだろねコレ。」
「菊の花じゃないかな?いや、なかなか綺麗だよね。」
いじめられっこも、いつの間にか来ていて慣れた手つきで花瓶をどかし教室のロッカーの上に置いていた。
昨日のギャル達がこちらをみて微笑み、クラスの人達はヒソヒソと話をしている。
クラスを見回してみるが赤嶺さんといじめられっこはまだ来てないようだった。僕は当たり前のように花瓶を静かに赤嶺さんの机に移し座った。
「な・・・」
ギャル達が驚いたようにこちらを見ているが、僕は無視を決め込み席に座りいつも通り何を考えるでもなく窓からグラウンドを眺めた。
もしかしたら、僕までイジメの対象となったのだろうか?いや、もしかしなくても確実にそうだろう。別に僕としては菊の花が置いてあったところで何も思わないが赤嶺さんと、いじめられっこはひどく傷つくだろう。しかも、赤嶺さんに至っては2つだ。
そんな事を考えてると視界の隅で赤嶺さんが菊の花を前に立ち尽くしてるのが見えた。
「え、英吉くん・・・な、なんだろねコレ。」
「菊の花じゃないかな?いや、なかなか綺麗だよね。」
いじめられっこも、いつの間にか来ていて慣れた手つきで花瓶をどかし教室のロッカーの上に置いていた。