真っ赤なお伽話
明くる日も明くる日も赤嶺さんは嫌がらせを受け続けた。上履きはなくなり、体育のジャージはびしょびょに濡らされ、教科書はズタズタに。どうやらターゲットは移ったらしく、斎藤さんはほとんど嫌がらせをされる事はなかった。その事が逆に斎藤さんを追い詰めたのかもしれない。きっと、赤嶺さんは不思議でしょうがないだろう。正しい事をしているはずなのに罰をうける。それは、まるで英雄のようであった。が、一人の少女が背負うには重すぎる称号であった。
僕は助けない。一度気まぐれを見せたものの、助けなかった。助けなかった事が僕にあんな事をさせたのかもしれない。
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