真っ赤なお伽話
「・・・いつっ・・・」
赤嶺さんの人差し指が血でぬらぬらと濡れている。赤嶺さんの教科書のページの間から剃刀が顔を覗かせている。
まず、間違いなく奴等だろう、こっち見てにやついてるし。
「あはは・・・ちょっち梨香ちゃん痛かったりー」
笑っているが無理がある笑顔。柄にもなく赤色の感情が、体の中から沸き立つのがわかる。
「だ、大丈夫だよ、英吉くん!私全然痛くないから!」
無意識に顔に出ていたみたいだ。
「それに、何か仕返ししても何も生まれないよ!」
「そ・・・なら良いんだけどね・・・」
何事もなく授業は始まったが、赤嶺さんの背中は震え一回り小さく見えた。
赤嶺さんの人差し指が血でぬらぬらと濡れている。赤嶺さんの教科書のページの間から剃刀が顔を覗かせている。
まず、間違いなく奴等だろう、こっち見てにやついてるし。
「あはは・・・ちょっち梨香ちゃん痛かったりー」
笑っているが無理がある笑顔。柄にもなく赤色の感情が、体の中から沸き立つのがわかる。
「だ、大丈夫だよ、英吉くん!私全然痛くないから!」
無意識に顔に出ていたみたいだ。
「それに、何か仕返ししても何も生まれないよ!」
「そ・・・なら良いんだけどね・・・」
何事もなく授業は始まったが、赤嶺さんの背中は震え一回り小さく見えた。