真っ赤なお伽話
担任の報告に教室の空気は凍った。物音と言う物音が無くなり時が止まった錯覚を覚える。
「・・・誠に残念だ・・・今夜通夜があり私も行くから、行けるものは行ってやってくれ・・・」
その言葉を残して担任は教室を去った。
斎藤さんが突然嗚咽交じりに泣き出す。張りつめた空気は、突如破られクラスのあちこちから泣き声が聞こえてきた。
元々赤嶺さんはクラスで誰からも好かれていた。不良にも普通の子にも真面目な子にもだ。
赤嶺さんは間違いなく人間として百点満点だろう。バグである僕さえもそう考えるのだから。



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