「人」拾いました。拾われました。
「おはよー、佳祐。」
「もう起きてたのか。」
「うん、お弁当作ってたから♪胡蝶と約束したの2人でお弁当持ち寄ろうって話になったのよ。」
「胡蝶は料理美味いのか?」
「……。」
その沈黙は…
「不味いのか……」
「残念ながら…。」
稔、ご愁傷様。
「私、服着替えてくるね。」
「俺の朝飯は?」
「作ってないよ。」
「えっ……」
「冗談よ( 笑 )今から出すね♪」
以前にいた時よりもこうやって冗談を言ったりできるようになった
関係が変わったせいでもあると思うが
「蛍、準備は出来たかー。」
「もうすぐ終わるからちょっと待って。」
あれから、40分程はかかっている
「準備終わったよー。」
「行くか。」
******
「遅れてごめん!」
「稔、遅いっ!!」
「お前のことだから遅れて来るのはわかった。」
「まぁまぁ、とりあえず入場しようよ。」
「そうだね〜。蛍♪さぁ、行こっか!」
なぜ、胡蝶が蛍と腕を組んで入場門へ歩いてくんだ!
「うっわー、怖っい顔!俺の彼女睨むなよ。」
「うっせー。」
何が悲しくて男2人並んであるきゃなけゃならねぇんだよ
「俺らも腕組む?」
「殴られたいか?」
「ええー、ノリ悪い。」
「佳祐、藤壺くんはやくー!」
「はーい、ちょっと待ってなー」
「佳祐頑張れよ!」
ボソッ
「わかってら。」