「人」拾いました。拾われました。
お母さん……
「……。」
なんで俺を置いて行ったの?
「佳祐様、お墓のお掃除をしましょう。」
「掃除……。」
「スポンジをどうぞ。」
ゴシゴシ、
ゴシゴシ…
「ふぅー、疲れた……」
「それではお昼ご飯にしましょう。」
懐からおにぎりを1つ俺に差し出した
「お屋敷に来てから、ろくに食事をなされていませんね。
それでは大きくなれませんよ。」
「…………。」
コイツは何なんだ?
俺をここに連れてきて
「はやく受け取ってくださいよ。」
渋々、おにぎりを受取る
じーーーー( ≖_≖)
「毒なんて入れてはいません。」
「ん…。」
パクッ、
もぐもぐもぐもぐ
おいしい……
ニコニコ……
「なんだよ……。こっち見んな!」
「ウフフ、どうですか?美味しいでしょう?
動いた後に食べると何の変哲もないおにぎりでも特別に感じられるのですよ。」