「人」拾いました。拾われました。

すぐにスタッフの人が試着室に椅子を用意してくれた。




私が立とうとすると佳祐にお姫様抱っこされていた。



「うわっ!」





「痛いんだろ?」



重くないかな?


「大丈夫だよ!」



「大丈夫じゃねぇだろ、」



佳祐の声はいつもよりかなり低かった。

少し怖い…



私がどんくさかったから怒ってるの?


ねぇ、怒らないでよ…





佳祐…



「蛍!!どうしたのよ!!」




「へっ??」




「泣いてるじゃない!」


言われて初めて気づいた。



「涙。」


「あれ?どうして?」





「蛍震えてるぞ。そんなに足痛いのか?」




震えてる。それさえも気づいていなかった。





佳祐がおどおどしてる。


なんだかそんな佳祐の顔を見てホットした。





「とりあえず、着替えるか。」



「そうだね。」



「あれ、さっきまでの涙はなんなのよ?」




「さあ?わかんない(*^.^*)」




自分でもよくわからない(笑)






「1人じゃ大変だから着替えを手伝ってやって」





「かしこまりました。」






スタッフの人に手伝って貰って着替えをすませた。
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