いと。

ーカランー

「いらっしゃいませ。」

「あ、おねえさんー。」

来店したのは、何度か会っている親子だった。

にこりと笑う母親はやっぱり美人で、柔らかい印象が素敵だった。

でもこの人が現れるとなんだか不安になるのは何故だろう。

「こんにちは。薫子ちゃん、いらっしゃいませ。何かお探しですか?」

母親に一声かけて会釈してから膝を折って薫子ちゃんに向き合う。

にこにこと子供らしい笑顔でママの手を握る様子はとても可愛らしかった。


< 205 / 561 >

この作品をシェア

pagetop