いと。

「お前の夫になるのはTホテル創業一族現社長の次男、戸澤曜くんだ。

年は確かお前より二つ下だったか…。

面識あるだろう?

必ず、結婚させる。逃がさないぞ。」

そう言い残して、重役会議に呼びに来た秘書とともに父は社長室を出て行った。

残された私は………聞き憶えのある名前が出たことに驚きを隠せず、動けずにいた。


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