いと。

「………ごめんなさい。」

……は?

無神経な物言いを謝りたくて愛を探し当てたのに、怒っているはずの彼女の口から零れたのは謝罪の言葉だった。

…しかも、とてもか細い声で。

「………なんで愛が謝るの?謝りに来たのはオレなんだけど。」

嫌な思いをさせたのはオレのほうだ。きっとあの場所には苦しくても手放さなければいけなかったものがたくさんあるはずなんだ。

あいつとの………思い出だって。

「…ごめん。クソ親父に無理やり辞めさせられて辛かっただろ。そこになんでもなかったように戻れなんて無神経だよな。」

「………………。」

愛は俯いたままだ。オレがそうしてしまった。

本当は、笑顔が見たいのに。

笑顔にしたいのに。

華奢な肩を抱き寄せ、頬にそっと手を添える。

「………LINKにいた頃みたいな笑顔にしたかったんだ。あの笑顔に……惹かれたから。」

「…………笑顔?私…の?」

俯いていた顔を静かにあげた彼女は、少し戸惑っているようだった。


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