いと。

以前に調査した住所を頼りに着いた趣のある屋敷の呼び鈴を鳴らすと、出てきたのはひとりの女性だった。

「どちら様でございましょうか。」

「今朝お電話させていただいた愛さん…の婚約者の戸澤曜です。

愛さんのお母様とお話をさせていただきに来ました。」

それを聞いたその女性は一度驚いた顔をして、

「それが…………。」

視線を外し、口を濁した。


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