いと。

「まだ見つからないか…?」

「……あぁ。」

実家に戻り亨と夕食を取り、少しワインを飲んだ。

「…協力してやりたいんだけどな。俺にしてやれることは何もないよ。」

さすがに疲れてきた表情をするオレを心配したんだろう。眉を寄せて苦笑いしながらそう呟いた。

「…亨だって今大変だろ?心配すんなよ。オレはちゃんとあいつを見つける。」


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