常務サマ。この恋、業務違反です
お互いに張り詰めた表情のまま顔を向かい合わせる。
そして。
「……って言うか……謎だよな」
会議室の重たく沈んだ空気を払拭させるかのように、加瀬君は軽く首を傾げた。
「え?」
加瀬君の言動に私もつられて首を傾げると、加瀬君は大きくソファに凭れ掛かった。
「今までの歴代スタッフじゃなくてどうしてお前がいいのか、全くわからん」
「……は?」
「自分自身が完璧だからこそ、女の好みに欠陥があるのかな」
「……ちょっと加瀬君、それ、どういうことよっ」
あまりの言い草に声を上げた私に、加瀬君はフッと笑った。
「その調子。多分……高遠さんはお前のそういうとこに惹かれたんだと思う」
「えっ」
突然目を細めてそう言われて、私は思わず口籠った。
頬が熱くなるのを感じてぎこちなく目を逸らすと、加瀬君はゆっくり立ち上がった。
「なんて言うか……。バカみたいに前向きで明るいとこ?
きっと、そんな女、あの人の周りにはいなかっただろうから」
決して褒められてる訳じゃないとわかってる。
だから私は頬を膨らませたまま、加瀬君を睨み続けた。
そして、加瀬君は肩を竦める。
「とりあえずこっちは俺に任せて、お前はこれまで通り任務に就いて。ただし……」
つられて腰を上げた私に、加瀬君は言葉を切ってから改めて真っ直ぐ視線を向けた。
そして、
「くれぐれも、慎重に」
目力籠めて付け加えられた言葉に、私は大きく息を吸ってから静かに頷いた。
そして。
「……って言うか……謎だよな」
会議室の重たく沈んだ空気を払拭させるかのように、加瀬君は軽く首を傾げた。
「え?」
加瀬君の言動に私もつられて首を傾げると、加瀬君は大きくソファに凭れ掛かった。
「今までの歴代スタッフじゃなくてどうしてお前がいいのか、全くわからん」
「……は?」
「自分自身が完璧だからこそ、女の好みに欠陥があるのかな」
「……ちょっと加瀬君、それ、どういうことよっ」
あまりの言い草に声を上げた私に、加瀬君はフッと笑った。
「その調子。多分……高遠さんはお前のそういうとこに惹かれたんだと思う」
「えっ」
突然目を細めてそう言われて、私は思わず口籠った。
頬が熱くなるのを感じてぎこちなく目を逸らすと、加瀬君はゆっくり立ち上がった。
「なんて言うか……。バカみたいに前向きで明るいとこ?
きっと、そんな女、あの人の周りにはいなかっただろうから」
決して褒められてる訳じゃないとわかってる。
だから私は頬を膨らませたまま、加瀬君を睨み続けた。
そして、加瀬君は肩を竦める。
「とりあえずこっちは俺に任せて、お前はこれまで通り任務に就いて。ただし……」
つられて腰を上げた私に、加瀬君は言葉を切ってから改めて真っ直ぐ視線を向けた。
そして、
「くれぐれも、慎重に」
目力籠めて付け加えられた言葉に、私は大きく息を吸ってから静かに頷いた。