父から届いたラブレター

幼稚園の君。


君は、あまり幼稚園が好きでは

なかったね。



早生まれだから心配だと

他の子は3年保育の所を

2年保育にした。



それでも、甘ったれの君は

ママと離れるのが悲しくて

毎朝必ず泣いていた。



君をパパ似と言った

おばさんは、



「この近所の人は

 朝8時だけは、時計が無くても

 わかるわね。

 だって8時になると

 由紀ちゃんの泣き声が

 響き渡るからね。」



と言って笑ってたんだよ。



私たちは、君の事をあまりに

可愛がりすぎて、

こんな甘ったれにしてしまったと

ちょっと反省もした。




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