父から届いたラブレター

君は、甘えん坊だから

お母さん子でもあり

お父さん子でもあったね。





けれど、小学校高学年になり

君は少しづつ変化していった。。






たぶん、6年生の秋だった。





その日私はそんなに遅い帰宅では

なかったが、君はもう布団に入って

眠っていた。





「由紀はどこか具合でも悪いのか?」




とママに聞くと




「そうじゃないの。

 由紀ね、初潮を迎えたの。

 だるそうだから、早めに

 休ませたのよ。」




という返事。




あんなに小さかった君が

だんだんと大人になっていくのかと

嬉しいような、寂しいような・・・。





翌日の君はひどく機嫌が悪かった。



ママが君の事を私に話したのを知って、


「何故、生理になった事をパパに

 言ったの?」




とママに食って掛かったらしいね。






ママは、




「由紀もむずかしい年頃なのね。」




なんてのん気に言っていたが





私は無性に寂しかった。。。






『由紀!!私は君の父親だぞ!!

 娘の成長を聞いて何が悪い?』



と言いたかった。





無論これは私の心の叫びだけだったがね。





そう、この頃を境に

君と私との間に目に見えない

距離が出来たような気がする。




















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