雨上がりの虹のむこうに

「あたし優子さんのケーキ大好き! 」


 とたんにミオちゃんのご機嫌が直ってにこにことお茶の支度を始める。


「ケイクサレの味を邪魔しないアールグレイにしましょう」


 包丁で切り分けていると、タイミング良く御山さんがお皿を用意してくれて、テーブルまで運んでくれる。


「……な、何か手伝うことはありませんか」


 不慣れな事態でオロオロとする山並さんには人数分のフォークを渡し、配ってもらうようにお願いすると、やっとほっとした笑顔を浮かべる。


 大きな体で、節くれだっている大きな手で慎重にフォークを並べている様は、子供のお手伝いのようで微笑ましい。

 並べて終えて確認するかのようにこちらを見るので、にやにやしてしまうのを必死でこらえた。
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