雨上がりの虹のむこうに
それから和やかに会食になる。
給仕をしながらも山並さんを見ると、会場内を動きながら撮影していた。
ふとした拍子に、そばに来ることがあって話す機会があった。
「バルーン細工がお上手なんですね」
横に並んで会場を伺いながらなので、ちらりと視線を動かすと、耳まで真っ赤になっていた。
「よく似合わないと言われます。不器用そうに見えるから意外だとか。文化祭なんかで、人寄せにやってたんです。
本来は折り紙のほうが得意なんです。小さくてかさばらないから、山で時間を潰すのに折ったりしてるんです」
そう言って胸ポケットから何か取り出した。
「ポケットに入れていたから、少しシワになってますけど……」
手を差し出すと、握っていたものをのせてくれる。
ピンクのバラだった。びっくりするほど細かい折り目でバラの花びらと、葉っぱが表現されている。