◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~
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『おい、田村!!しっかりしろ!!』
どこかで、誰かの叫びが聞こえた。
『ううっ………』
『おい、立てるか!?』
何……?この声………。すごく切羽詰まった声…何があったの?
それを見たいと思っても、視界は暗い。ただ、声が響いているだけだ。
『あ、足が…………足が動かない……?』
『う、嘘だろ………』
絶望的な声、そして耳鳴りがし始める。
ーキィィーン
すこい耳鳴り。今度は何!?
自分が起きているのか、寝ているのかも分からない。
『田村さんの足は、普通に生活するには支障が無いですが、以前のように激しい運動をするのは、厳しいでしょう』
『嘘だ、俺はどうしたらっ………もう、何も残らない!!うああああっ!!』
『俺のせいだ………俺が、俺さえいなければっ……。すまない!!謝る事しかできないなんて!!目、覚ましてくれよ!!田村っ!!』
ーズキンッ
胸と頭が痛んだ。悲痛な叫びに、私は泣いてしまった。まるで、世界が終わったかのような絶望を聞いたかのようだったから…