◇Sleeping Beauty◇~暁の目覚める時~



「っ!!!」


ーバサバサッ



目が覚めると、そこは、カイに借りた部屋の一室だった。



そうだ、私は昨日、カイの家にお世話になったんだった。じゃあ、さっきのは夢………?



夢の世界で夢を見るだなんて……不思議。それに、さっきの夢は……



「悲しい夢………」



あれはなんだったのか、私には分からない。でも、ただ夢と片付けるには、心の整理がつかない。



「目が覚めても、やっぱり夜なんだ……」



これで二回目。それでようやく気づいた。


部屋の窓から見える月と星。どこまでも広がる夜空が、この世界に朝というものが存在しないことを意味していた。



「よう!目、覚めたか!?」



すると、そこに紙袋を持ったカイが現れた。



「ちょっ、私、まだ寝巻きっ………」


「お前、その髪はっ………!!?」


しまった!!私、今ローブ着てない!!私の赤い髪を、カイに見られてしまった。



ど、どうしよう!!



カイと言えば、さっきから固まってしまっている。体と共に頭の思考も固まってしまったらしい。




外人です、とか嘘つく??あぁでも、この世界ってそもそも外人いるの??髪だって、皆様々だし……



赤って、そんなに珍しいの!!?それだけ、この世界で暁の姫とやらが恐れられてるらしい。























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