ぎゅぎゅっと短編詰め放題






「いいよ、期待しとけ」



また、心読まれた。じゃなかった、私が声に出してるんだっけ、恥ずかしい。




「──じゃ、乗りな」




今日、せっかく会えたのに、塚原さんが私なんかお構いなしにいろんな女の子と話すもんだから不安で、不満で苛立っていた。



無視でもされて傷つくのが怖くて、塚原さん!って大きな声で呼べなかった。



名前を呼ばれることが、こんなに嬉しいって知ってるのに、できなかった。



「……塚原さん」

「ん?」

「いや、あの、私、勘違いしそうになってます、ごめんなさい」




私とあなたの、この距離が。

私を翻弄させるの。










「……陵介」

「えっ?」

「俺が咲都って呼んでんだから、お前も名前で呼べ」





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