恋に一番近くて遠い君
「よしっ、じゃあ行くか。」


「どうやっていくか分かってるの?」


天良が不安そうに聞く。まぁ無理もないか.....。陽生君は調べものとか苦手って言ってたし。



「さっぱりわかんねぇーよー。」


と、陽生君は自慢げに言った。


「はぁ.....。もう分かんないなら先に一人で行こうとしないで。はぐれたらどうするの?」



「じゃあはぐれないように手をつなぐとか?」



満面な笑みで陽生君は言った。



「ばっ、ばかじゃないの!?」



「ははっ、冗談だって冗談。痛って!?何も殴らなくても.....。」
< 64 / 252 >

この作品をシェア

pagetop