恋に一番近くて遠い君
少し空気が重い気がする。


亜衣里ちゃんと遥葵ちゃんはさっきから何か話そうとしてるみたいだけど、うまく言葉が見つからないのか黙ったまま。


「何か喉乾いてきたから飲み物買ってきていいかな?」


天良が少し早口で言う。


ねぇ、天良こそなんで避けようとするの?今まで天良とは恋バナをしたことがないから分かんないんだ、天良の事が.....。


「私もついていこうか?」


「ううん、一人で行けるよ。すぐ近くにあると思うし。じゃあ行ってくるね。」


パタパタと早足で天良が部屋から出ていく。


「あ.....待って.....。」


バタンっ


そのドアの閉じた音が天良との間に溝がある事を思い知らさせる音に聞こえた。

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