海賊王女と無敵な人魚の王子さま
「……面白い姫さま、だね。使い捨ての『鳥』がそんなに大事?」


「え」


 かなり無礼な『鳥』の態度にも驚いたけれど、その『声』にもっと驚いた。


「『鳥』が……男のひと?」


『鳥』は、わたしの身代わり役だ。


 緊急事態になれば、二人で一日中、一緒の部屋に詰めることもあるし。


 一つのベッドを分け合うこともある……のに。


 あり得ないことに思わず呟いたら『鳥』は肩をすくめた。

「男……かなぁ?
 その象徴、愛の女神ロマーヌさまに捧げちゃったから微妙~~?
 ま、女の子ではないよね」


「……え」


『鳥』は、一体何を言ってるんだろう?


 驚いているわたしを無視して『鳥』はささやいた。


「前の『鳥』のニーナって、姫さまの、何? 恋人、だったの?」


「何と無礼な!」


 叫ぶ騎士団長を手で制して、わたしは『鳥』を睨んだ。


「そんなわけ無いでしょう! 女の子同士だし!
 大事な友達だったのよ!」


 そう、真剣に叫べば『鳥』は笑う。
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